旬の食材

ようやく秋がやって来そうですね。
今年は本当に夏が長くて、ここ八戸でも真夏日が史上最高の13日続くなど、今までとは違った、長くて厳しい夏でした。
まだ、最高気温が25度近い日もあるので、やっぱり1カ月くらいの季節のズレがあるような気がしますね。

こんな気候が続くとやっぱり農作物にも大きな影響が出ています。トマトなどの野菜は高温が続いたことで花が落ちたりして収穫が減り、高値が続いてます。一方で、昨年に比べてお得になっているのはシャインマスカットだそうです。私も知らなかったのですが、青森はもちろん沖縄を除く全国の都道府県で栽培されたていて、品種別の作付面積は現在第一位になっているとか…びっくりです。

山の幸では、松茸!立派ですよねぇ。

松茸は例年、中国産、カナダ産が7月、8月に入って来て、日本産は岩手産、北海道産などが市場に出回るのが9月以降とのことですが、これも高温小雨の影響で収穫も少なく、入荷も1カ月程度遅れているようです。

日本は四季の移り変わりがはっきりしていることから、ご存知の通り、その季節を感じることが出来る旬の食材というものがあります。

 

松茸なんかはその代表選手ですよね。温暖化で、気温が高くなり、段々と亜熱帯のような天候に変わりつつあることで旬の食べ物も大きく変わってきているんですね。

地上の気候の変化も大きいですが、海の中の変化はもっと深刻のような気がします。これまでも秋刀魚が不漁とか、イカが獲れないとか、海産物も毎年のように不漁のニュースが届いてましたが、今年はもっと大きな話を聞きました。完全に日本近海で獲れる魚の種類が変わって来ていると…

日本近海の海面水温が月別の平均で過去最高を記録したのに続き、9月も過去最高となるようです。海面水温が30度の地域が広く日本の南側に広がっているだけではなく、北海道の南側、青森の北辺りでは、22度ぐらいではあるものの、平年からは約4度も高いという…
海面水温の変化はかなり漁協には影響が出て来ているようです。

近年、北海道では秋刀魚やスルメイカに替わってブリが大きく漁獲高を伸ばし、岩手では鮭に替わってシイラが、宮城では太刀魚がたくさん獲れるようになっているとのことです。こうなると、もう昔からの山や海の旬の食材を美味しく安く食べられるという状況ではなくなってしまいそうですね。温暖化の影響は、私たちの食卓にも大きな影響を与え始めているんですね。

地球温暖化対策として、二酸化炭素の排出ゼロが今大きな目標となっていますが、気象の変化どころか、もはや私たちの食生活にも大きな影響も出てきてることを考えると、温暖化対策待ったなし、という気がしました。やれることはやっていかなければと…。