中秋の名月の楽しみ方

 

だいぶ過ごしやすい陽気になってきましたね。いよいよ秋です!昨日は秋に相応しいイベント、清水寺の森清顕氏をお招きしての法話会を萬鱗で行いました。最近、萬鱗では色々な方をお招きして、日本の文化を知ってもらう会を行っています。これからも皆さんのご意見やリクエストなどもお聞きしながら、こうした機会を作っていきたいと思っています。萬鱗が八戸の食と文化の発信基地になればいいなと思っています!

そういえば、6日は中秋の名月です。この日はお月見をする日ということは皆さんご存知ですよね。中秋というのは旧暦の夏(7月から9月)の中日である8月15日のことを差し、この頃の月は特に綺麗に見えることから中秋の名月と呼ばれています。「えっ、中秋の名月って10月だった?」と思った方もいると思いますが、実は毎年、中秋の名月の日は違うんですよね。ちなみに来年は9月25日です。それから、中秋の名月は必ずしも満月とは限らず、今年の中秋の名月も満月ではないんです。ほぼ満月と言っていいぐらいですが、ちょっとだけ欠けています(笑)。

もうスーパーなどではお月見団子が並んでいますが、中秋の名月では、お供物として、お米から作られたお月見団子が有名です。これは豊作を祈願したお供えなんですが、そのお団子は15の日にちなんで1.5寸(約4.5センチ)のお団子を15個お供えするんですよね。他にもお芋類や季節のお野菜や果物、ススキなども一緒に…。恥ずかしいことに1.5寸ということは知りませんでした…。

それから「お月見どろぼう」という言葉を皆さんは聞いたことはありますか?私は知らなかったのですが、中秋の名月の日の行事として、関東周辺、愛知、大阪、九州、沖縄などでは行われているようです。お月見どろぼう!って気になりますよね。詳しく調べてみたら、これは子供たち向けの行事で、中秋の名月の日だけはお団子などのお供物を盗んでもいいという風習で、地域の各家の前にお菓子などが置かれていて、それを子供達がもらい歩くということなども行われているようです。ちょっとした秋のハロウィーンみたいなもので、子供達にとってはお月様よりお団子、お菓子が嬉しいですよね!
こんなイベントなら子供達のためにやってあげたくなりますね。地域が子供達と関わりを持つすごく素敵な風習だと思います。萬鱗もこうした地域の子供達と関わりながらその成長を見守っていくような役割を果たすことが出来たらと…ちょっとそんなことを考えてみたくなりました。お月見を楽しみにしている大人たちだけではなく、お月見どろぼうを楽しみにしている子供達のためにと6日は全国的に晴れて欲しいですね!今年は中秋の名月を色々なことを考えながら楽しみたいと思います!