新しい年を迎えて

 

皆さん、遅ればせながら明けましておめでとうございます。もう1年がスタートし、10日以上も経ってしまいましたね。
光陰矢の如し…本当に楽しい時間も辛い時間もあっという間に流れていく…
楽しい時間はゆっくりと、辛い時間はサッと流れてくれればといつも思うんですが(笑)。皆さんの年末年始は如何でしたか?今年は移動制限が無かったので、久々にふるさとで年末年始を過ごされた方は多かったようですね。そういう意味では多くの方がもっとゆっくり時間が流れてくれればいいのと思ったお正月だったのではないかと思います。

そのお正月に食べる料理は、皆さんご存知のように、おせち料理といいますが、その言葉の由来はご存知ですか?
もともと季節の変わり目でお祝いをする日は「節日」と呼ばれていて、そこがおせち料理の言葉の由来と言われています。自然の有り難みに感謝し、お祝いをする時に食べるお料理ということですね。そして、そのおせち料理に入っている具材ひとつひとつには、大切な意味が込められています。例えば、栗きんとんは、栗は勝栗とも言われ戦への出陣や戦に勝利した際に食べられたことから武士にとっての縁起物であり、きんとんは金の座布団の意味があり、金色が小判や黄金を想像させることから、商売繁盛や金運の象徴として食べられています。こんなことを聞いたりすると、栗きんとん食べ過ぎてしまいそうですが(笑)。おせち料理の中身は全国でほぼ同じようですが、ここ青森ではおせち料理を食べ始める日が大晦日という地域もあります。日没でもって1日が終わり、そこから新しい1日が始まるということで大晦日の夕方から食べ始めるんですね。なので、子供たちも大晦日にお年玉をもらえるようです。調べてみると青森だけではなく、東北の一部や北陸、九州の一部でもそんな地域があるようです。
こんな感じで普段の生活の由来をちょっと調べてみるだけで、歴史や文化を垣間見ることが出来るんですよね。長い歴史と海と山と川といった恵まれた自然がある日本ならではのことなのかなと…地域の「食」にはその土地の歴史と文化、自然が色濃く反映されており、地域による違いまで見ていくとすごく奥が深い気がしています。今年は「食」の由来や地域による食文化の違いにももっともっと関心を持っていければと思っています。今年もどうぞ宜しくお願いいたします。