皆さんは自分の生き方や人生そのものに大きな影響を与えてくれた人はいますか？この人に会って自分の生き方が変わった、この人がいたから今の自分があると感じるような…

学生時代の先生やお友達だったり、長年連れ添ったご主人や奥さんという方もいるかもしれません。ただ、意外とそんな風に思えるのはその方と会った時ではなく、その後、色々な経験をした後に、さらにはそんな方が急に自分の前からいなくなった時なのかも知れないと…

私にもそう思える人がこれまでの人生を振り返ると何人か顔が浮かんで来る方がいます。辛い時に声をかけて頂いたり、救ってくれた方、日頃から色々と気に掛けて頂く方に対して、感謝の気持ちを自分はしっかり伝えられているのかとふと考えてしまいました。やっぱり、なかなか言葉に出してその気持ちを伝えるというのは出来てないかなと…

先日、自分の人生に大きな影響を与えてくれた方がお亡くなりになられました。地元八戸の方なんですが、会社の仕事はもちろん、地元の方では知らない方がいないほど、地域経済の活性化や観光振興に尽力された方です。バイタリティ溢れる方で、まだまだこれからという時の突然の訃報でした。

その方のお人柄もあって、「すべてはお客様のため」「変化こそ常道」「求めるものを用意するのだけではなく、これから求められるものを提示していく」など、まだまだ駆け出しの私に、商売人が忘れてはならないことをたくさん教えてくださいました。

お店を利用して頂いていたこともあり、個人的にもたくさんのアドバイス、お言葉を掛けて頂きました。私自身が少し悩んでいた時にこの方から言われた言葉は今でも忘れられません。

「過去のことより未来のことを考えているとポジティブになる。歳を重ねると生きている人生より、自分が亡くなった時にどれだけの方々に自分の思い出が残るかを考える。」

今のことより未来を見据え、先を見通して生きていくこと、人のために生きていくことの必要性を訴えているのですが、
生きていらっしゃる間に、もう一回この方に感謝の気持ちを伝えておくことが出来たら良かったと、この方の言葉とは裏腹にやっぱりそう思ってしまいます。

日々の生活でいっぱいいっぱいの毎日であっても、感謝の気持ちはストレートに伝えて行こうと、そして、これから先に起こることを想像し、楽しみにしながら生きていければ…
◯◯さん、色々とこれまでご指導頂きありがとうございました。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。