半夏生

梅雨の訪れ以降、多くの地域に大雨の被害をもたらしており、被害を受けた地域の方には心よりお見舞い申し上げます。

また、昨日の大雨でも山口県では大きな被害が出ており、これ以上被害が広がらないことを祈っております。今年は日本周辺の海水温も高く、梅雨前線に暖かい湿った空気が流れ込み、大量の雨をもたらしているとか…ただ雨が降り続けるこれまでの梅雨と違って、梅雨入りから降り方も激しく、風も強いのでこれまでの梅雨とは違ってきた気がします。何となくどんどん南の国みたいに…

実は、今日は、半夏生(はんげしょう)と呼ばれる日で、夏至から数えて11日目の日で、この日から七夕までの期間が1年のうちで昼間の時間帯が長くなる時期です。

この時期を超えると梅雨は後半に入り雨の日が多くなるので、農家の方はこの時期までに農作業を終えるようにしていたようです。季節の移り変わりを感じながら、季節の中に自分たちの生活のリズムをしっかりと持っていたんですよね。自然と共存する仕事だからこそ自然と一体となって自然に逆らわず生活をしていたんですね。

ところで、皆さんご存知の土用の丑の日にはうなぎですが、半夏生にはタコを食べる習慣があるというのはご存知でしたか?実はこれは関西の風習なんですが、恵方巻と同じように、どんどん他の地域に進出して(笑)今は関西以外でも見られるようになっているようですね。香川はうどん、福井は鯖、というように地域によってまた食べるものが違うらしく、これも面白いところです。

タコを食べるのは、調べてみると、植えた苗がタコの足のように大地にしっかりと根付くことを願ってとか、稲がタコの足のようにたくさん増えて豊作であることを祈ってという理由のようです。
海のタコと田んぼの稲が繋がっているというのもすごい不思議ですよねー。

梅雨の後半、雨の多い時期。

皆様も仕事等休むわけにはいきませんが、気が滅入りがちで体調不良になりやすい頃です。体調にはくれぐれも気をつけて過ごしてくださいね。