クリスマスが過ぎて…
クリスマスも終わり、いよいよ年末の雰囲気が一気に高まって来ました。新型コロナが少し収まっていたこともあり、クリスマスは、週末も重なり、久々に多くの人がショッピング等で街に繰り出したようですね。そして、本格的な冬も到来し、冬型の気圧配置が強まって日本海側の地域は大雪に…ホワイトクリスマスとなった地域も多かったのでは…ここ八戸も雪混じりの天気になっていて、年末年始、特に、年明けは寒さ厳しく、連日雪が降るような天気予報になっています。ラニーニャが発生しているから?かもしれませんが、今年の冬は「冬将軍」と呼ぶに相応しい厳しい寒さとなるような気がしています。
ここまで寒くなるとやっぱり、身体が温まるものが食べたくなりますよね。寒い地域には地元の美味しい食材を使った鍋料理が必ずあります。
以前、八戸ラーメンはご紹介しましたが、皆さんが青森で思い出すお鍋料理は何ですか?そうですよね、やっぱり有名なのはせんべい汁ですよね。江戸時代に八戸市周辺で生まれたと言われており、まさに八戸の代表的な郷土料理です。鶏出汁の醤油味に南部煎餅を入れて…200年の歴史があるお料理なので、入れる具材や味は各ご家庭ならではのこだわりもあるようですが、この時期になると、あのシンプルな鳥出汁のスープが無性に飲みたくなります笑。じゃっぱ汁というのも青森の郷土料理のひとつですが、せんべい汁と違うのは、「じゃっぱ」と呼ばれる魚のアラで出汁を取ったお鍋で、濃厚なダシが出るので魚の旨みや甘みを感じることが出来るのが特徴です。鶏出汁のサッパリとした味と対照的で、マダラの肝を入れたお鍋はねっとり感があり、その濃厚な味から人気があります。お鍋料理ではないものの、いちご煮もやっぱり忘れてはならない身体が温まる青森の郷土料理のひとつです。初めて聞く人は果物のイチゴを連想される方もいらっしゃるかもしれませんが…笑。
あわびから出る乳白色の出汁に浮かぶウニが、朝霧に霞む野苺のようだということでいちご煮と名付けられたようです。今や高級食材になってしまったウニやあわびですが、お正月などの行事の時には必ず登場するお料理です。素材そのものの旨みを最大限活かした、身体も心も温まるお料理ですね。いちご煮は缶詰めにもなって販売されていますので、まだ召し上がったことがない方は是非一度召し上がってみてくださいね。
北国のお鍋料理は寒い冬を乗り越えるたエネルギーを与えてくれる貴重なお料理で、シンプルな味付けが素材そのものの美味しさを引き立ててくれています。是非、冬の青森、八戸へ身体も心も温かくしてくれるお鍋を食べに遊びに来てください。お待ちしております!
最後になりますが、今年も拙いブログにお付き合い頂き本当にありがとうございました。来年はもう少し頻度を上げてアップして行きたいと思いますので、是非またお付き合いください。皆さんにとって来年が素敵な一年になることを心よりお祈りしております!